異業種を受けてみたら異文化だった話(無職36日目)


以前、知り合いが話題にだしていた職種。 もしこの仕事やめたら○○○ででも働くわ…。 といっていた、その職種の募集があった。おそらくずっとありつづけるであろう、 流行に左右されない業種の事務仕事。

実は応募してみたところ即面接の連絡が来て、今日夕方に伺ってきた。
夕方なのは、業務がすべて終わってからの面接対応、ということらしい。

自社ビル。
業務終了後だけれども細めに開けておいてくれている感のある入り口から入り、受付の方に声をかけるとすぐにつないでくれた。

面接の部屋へ。

家族経営らしく、親御さんらしき役員の方ひとりと、息子さんらしきうら若い社長。
ちょっと高圧的だな…。

そしてわたしの3人で面接開始。


話し始めてすぐにショックを受ける。
文化が違うのだ。

わたしの前職では、わからないことがあればまず自力で調べる、がセオリー。
いちいち人に聞いたりしていたら呆れられる。
でも、いま面接を受けているこの職種は、自分で調べるなどしたらアウトなのだと今悟った。

「勝手にやっては、絶対にだめです!」

と、キツめの回答。
ひとに頼らず自力でも一所懸命がんばれるという、わたしにとって絶対正義だったアピールはもろくも崩れ去った。

なんということか…。


ここからは、なぜ前職を辞めたのか?に焦点があたる。
赤裸々に語ったが、一体どこまで理解されたかはわからない。
9時〜17時で動く仕事と、我々のような仕事をする人間ではやはり住む世界が違うのかもしれない。


面接が終わり、入り口まで役員の方が見送ってくださった。
じつは、とその方がおっしゃる。
偶然にも、ご兄弟にわたしの前職と同じ職種の方がいるのだという。
わたしと同じように激務で体を壊したりもしたのだそうだ。

「大変つらい思いをなさったのでしょうね」

と言われ、本当に泣きそうになった。
赤裸々に語った内容は、この役員の方には通じていたのだ。

ありえないことに交通費をいただいて、その日は終了。
なんたる優良企業…。
まだ結果はでていないけれど、100%不採用だろう。


さようなら。

お時間とお金を使わせてしまって申し訳ない。
わずかばかりのご縁で一瞬だけご一緒させていただいて、
そして優しい言葉をかけていただいた、

それだけでもう、ありがたいと思う。



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